秋セメスター振り返り①

秋セメスター振り返り①

既に約5か月前に終わったことを書きますが、サンディエゴ州立大学スポーツMBAでの秋学期の振り返りを書きます!

授業の振り返りに入る前に触れておきたいと思うのですが、秋学期というのはそれまでの学期とは違う特殊な学期である事を留意いただきたいと思います。

秋学期は、、、、

  • 座学の最終学期
  • 秋学期終盤は就職活動と並行

そうなのです、SDSUのスポーツMBAの座学は本当に1年以内で完結します。秋学期が終わったら翌年の学期で卒論を書くわけですが、それはサンディエゴでの仕事をベースにしようが、サンディエゴ外の都市、州、国どこでもよく、いよいよスポーツMBAで学んだことや、培ったネットワークを活かして、「働く」というフェーズに入ります。その直前のフェーズが今回の秋学期です。就職活動についてはまた次回以降のブログで書きますのでそれまたお楽しみに。

 

【授業振り返り】

秋学期の授業には次の4つがありました。

  • 財務Ⅱ
  • ビジネスアナリティクス
  • インテグレテーテッドマーケティングコミュニケーション
  • 戦略

 

この投稿では財務とビジネスアナリティクスについて振り返ります。

 

- 財務Ⅱ

春学期でお馴染みのフランク・ライアン教授が秋学期で再登壇する授業です。基本的な授業の中身はガッツリMBAファイナンスの授業なので、隔週のクイズ対策、オンラインの宿題提出でいい成績を残すために授業へのキャッチアップは常日頃から必要な授業になってきます。いくつかワードを挙げますと、CAPM、バリュエーション、オプション取引、ブラックショールズとかその辺を取り扱います。

春学期と違った点でとても楽しめた点を挙げたいと思うのですが、Beacon Simulation というプロジェクトワークがありました。これはクラス内で2リーグ、8チームに分かれて、それぞれが同じ4つの商品を扱う会社を経営します。毎週、そのそれぞれの商品の生産量、価格、R&D投資、設備投資を軸にどう資金を分配するかをチーム内で協議して決定し、その週明けにそれぞれの会社の売上、利益、在庫数、品質評価、生産キャパシティなどが出て、週ごとの成績と、最終的に利益が一番大きかった会社のチームが優勝となります。途中から売上と利益予測の精度に関しても評価の対象になってくるため、これまでMBAで学んだ、財務、会計、経済学、の実践の場としてとても楽しいものとなりました。

スポーツMBAは他校の金融特化型のプログラムではないので、財務の勉強はスポーツMBAがAccredited MBAを名乗るための最低限をカバーしているという印象でしたが、秋学期に来て、実践的で楽しいプロジェクトがあり、とても満足な内容でした。

 

- ビジネスアナリティクス

この科目の教授も再登壇の教授で、SCMを夏学期の後半で教えてくれたブルース・ライニグ教授が講義をしてくれました。マイケルルイス著の『マネーボール』をキッカケに「セイバーメトリクス」という言葉を聞いたことがある人もこのブログの読者にはいらっしゃるのではないかと思いますが、この授業ではそういった方向にキャリアを形成していきたい人にはもってこいな、統計的分析手法を実践通じて学ぶ習得することができる内容になっています。セイバーメトリクスというとフィールドマネジメント側なイメージを持ってしまうかもしれませんが、当然統計学的手法はビジネスマネジメント側の課題解決にも非常に有益でしょう。

学習内容のキーワードとしては、ロジスティクス回帰、重回帰分析、回帰分析モデリング、クラスター分析などなどです。

授業のプロジェクトワークで、カレッジフットボールのスタッツからNFL選手で1000ヤードラッシャーになる確率を高める項目はあるのかなど調べたのですが、自分の関心のある事の分析結果を統計学的に咀嚼し、クラスの前で発表する機会があったのはとても良い実践経験だったかと思います。

なお、分析作業はエクセルとSPSSをどっぷりと使いますので、この授業を通じて特にSPSSの使い方は堂々「使えます!」と言えるほどにはなります。ライニグ教授もとにかく指導がキメ細かく、置いてけぼりになってしまっている生徒がいないか常に気にかけて授業のペースを管理しているのでパソコンあまり得意でない人もしっかりついていっているようでした。