春セメスター振り返り③ コンディショナルステータス編
【コンディショナルステータス】
以前のブログ投稿で、私が「コンディショナルステータス」での入学である事を説明しました。学部時代のGPAが入学基準に満たないために、最初のセメスターでGPA3以上取らなければ強制退学もあり得るというものです。
そして私は、、、クラスの皆と日本人の先輩方の助けを借りて無事3以上を取る事ができました。振り返り①でも書きましたが、組織論が始まってからのタイムマネジメントが非常に辛くコーヒーが眠気覚ましに効かない私は、テスト前期間、ほぼ毎日MONSTERやRedbullのエナジードリンク漬けでした。統計学の2回目の中間テストで100点中55点を取ってしまった時は泣きそうになりましたが、その後の背水の陣の努力でレポート課題と期末テストで挽回することができ、最終GPAに支障をきたすことなく、フルアドミッションステータスに再分類されました。
他のクラスメイトの話をすると、5名ほどが春学期終了時点のGPAが3を下回ったようで、最初の週プログラムディレクターのスコットから改めて大学とプログラムの成績ポリシーについてリマインドがありました。結果的には個々人の判断で春セメスター終了時点で3を取っていなくても居残れるそうなのですが、夏学期終了時点で2.85を下回った場合は、プログラムのポリシーではなく、大学院のポリシーで問答無用強制退学だそうです。また、秋学期終了時点でGPA3がない場合は、卒論を書くことが認められず、全ての講義を受けても卒業することができません。「We are the world’s 4th best program, it is not easy」とのことでした。夏学期開始後1週間、残念ながら1名がドロップアウトすることを決めました。
もし、サンディエゴ州立大学スポーツMBAの日本人後輩が次年度以降入ってきてアドバイスを残すとしたら次の2つです。
① 蓄積する
セメスターの最初の方は結構みんな気が緩んでいます。周りのペースにつられないようにしましょう。プログラムディレクターのスコットはどんどんインターンやボランティアの機会を我々に流してくれます。中間テスト前、期末テスト前にもそれは起こります。普段から蓄積がなかったために行きたいネットワーキングイベントに参加できないというのは非常にもったいないことです。蓄積しましょう。卒業生全員が認める、The most toughest semester です。
② いつでも助けを得られるようクラス内での人間関係作りを意識する
私は英語で小3までの教育を受け、日本では帰国子女の集まる高校に通い、5年間の駐在生活でアメリカ人に囲まれて仕事をした経験があり、英語に関して苦を感じたことは過去5年間のアメリカ生活ほとんどなかったのですが、そんな私でもアカデミックなリーディングとライティングというのはかなりの壁を感じました。先日の会計プロジェクトで気づいたことなのですが、私が担当したトヨタの英語の財務諸表を読んでアカウンティングポリシー部分がスムーズに頭に入ってこなかったものが、日本語の財務諸表を読んだところ、ジワーっと染み込んでいくように頭の中に入ってきて咀嚼することができました。過去5年間ニュース記事以外の日本語を読んでこなかったので「あ、英語ってやっぱり俺の第2言語なんだ」という事を心底感じました。
したがって、大事なのはクラスメイトの助けを借りられるようにするという事です。普段からつるめる仲の良い、かつ頭の良い友達がいることはこのプログラムでいい成績を残していく上で非常に大事だと思いました。リーディングは「ツベコベ言わず読め」としか言えないかもしれませんが、組織論の読書課題が他の授業とのバランスでどうしても犠牲にしなきゃいけなかったときは、数名で記事を分担して要点箇条書きにしたものを共有しました。ライティングは絶対にネイティブの力を借りましょう。加えて日本の大学とアメリカの大学は全然違います。学部時代をアメリカで過ごしている大半のクラスメイトらは「いい成績の取り方」を知っています。決して助けを借りるためだけの打算的な人間関係作りをしろと言っているのではありません。普段から積極的にクラスメイトとコミュニケーションを取って、学校外でもメシを食いに誘えるような友達、アホみたいな世間話ができる友達、将来の夢を語れる友達を作りましょう。たまたまでしたが、私が入学前ホームステイへの引っ越しで家具処分をしたかった時、家具を全部無料であげた友達は文章スキルも数学スキルにも長ける天才君でした。その友達には何かとメシをおごったり、私が得意なエクセルを手伝ったり、彼にとって有益なコネクションに繋いだり、色々してきました。私はケチくさいのは元から嫌いな性格で、母譲りのおせっかいなので、リターンを気にせずギブしまくる方です。ギブした相手から返ってこなくてもめぐりめぐって誰か他の人から返ってくると思っています。実際に本当に色々な人の助けがあって乗り切れたセメスターでした。コーホートというクラスメイトと協調しあえる環境を最大限に活用したいものです。
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